歯科医師としての原点
私が歯科医師を志した原点は、入れ歯で苦しんでいた祖母の
「あなたが歯医者になって、私を助けてほしい」
という一言でした。
食事が思うようにできず、人前で話すことや外出を控えるようになっていく祖母の姿を見て、
「噛めること」「食べられること」が、人の人生そのものに深く関わっていることを実感しました。
この原体験は、今も私のすべての臨床判断の基準であり、歯科医師としての姿勢を形づくっています。
世界で学び、臨床を積み重ねてきた道のり
その想いを胸に、国内外の名医のもとで研鑽を積み、インプラント治療を中心に臨床経験を重ねてきました。
スウェーデンでは「インプラントの父」と呼ばれるブローネンマルク教授の見学研修を受け、固定式インプラント治療の哲学を学びました。
また、アメリカ・USC(南カリフォルニア大学)では客員講師として活動し、世界水準の臨床判断や治療に対する姿勢に触れてきました。
All-on-4やザイゴマインプラントといった高度な治療法についても、30年以上前から日本に導入し、当時は前例の少なかった難症例と数多く向き合ってきました。
難症例と向き合い続けてきた理由
私のもとには、
「他院で治療は難しいと言われた」
「もう方法がないと説明された」
という患者様が、今も全国から訪れます。
どんなに困難な症例であっても、簡単にあきらめることはできません。
もう一度、人前で笑いたい。
外食を楽しみたい。
最期まで、自分の歯で食事をしたい。
そうした患者様の切実な想いに向き合うたびに、
「絶対にあきらめない医師でありたい」
という信念は、より強くなってきました。
私が掲げている
「治療の終わりは、人生の始まり」
という理念は、こうした一つひとつの臨床の積み重ねから生まれたものです。
約2万本の経験から大切にしていること
これまで約2万本のインプラント治療を行う中で、私が一貫して大切にしてきたのは、「正確な診断」と「無理をしない判断」です。
CTで骨の状態を正確に把握すること。
患者様の体と気持ちに、できる限り負担をかけないこと。
長期的に安定して使い続けられること。
そして、しっかり噛めて、食事を楽しめる状態をつくること。
目の前の治療結果だけでなく、その先の人生まで見据えること。
それが、私の考えるインプラント治療の本質です。
誠実であり続ける歯科医師として
私が歯科医師として最も大切にしているのは、患者様に対して誠実であることです。
できないことは、無理に行わない。
リスクが高い場合は、正直に伝える。
その上で、今できる最善の選択肢を一緒に考える。
この姿勢は、歯科医師の先生方と向き合うときも変わりません。
経験や立場に関係なく、同じ目線で向き合い、否定せず、現実的な判断を共有することを大切にしています。
今、歯科医師の先生方に伝えたいこと
インプラント治療は、一人で抱え込むほどリスクが高まります。
判断に迷ったとき、不安を感じたときに相談できる相手がいることは、治療の安全性を大きく高めます。
福田真一インプラント臨床相談室は、
歯科医師の先生方にとって「安心して相談できる場所」でありたいと考えています。
これまで培ってきた経験と考え方を通じて、
先生方が自信を持って治療に向き合い、患者様の人生を支えられるよう、これからも伴走していきます。
